ネットワークトラフィックルールの設定
ネットワークトラフィックのルールは、バックアップインフラストラクチャのコンポーネント間で転送されるトラフィックを管理します。これらのルールにより、以下を実行できます。
- ネットワークトラフィックのスロットリング
- 転送されたデータの暗号化
このルールはバックアップインフラストラクチャのコンポーネントのみに適用されるため、ネットワークインフラストラクチャを変更する必要はありません。
ネットワークルールには、ソースコンポーネントおよびターゲットコンポーネントのIPアドレス範囲が含まれます。ジョブが開始されると、Veeam Backup & Replicationがジョブに含まれるコンポーネントに対してルールをチェックします。コンポーネントのIPアドレスがルールのIPアドレス範囲に入る場合、ルールが適用されます。
たとえば、192.168.0.1~192.168.0.255がソース範囲で、172.16.0.1~172.16.0.255がターゲット範囲だとします。192.168.0.12はあるコンポーネントのIPアドレスで、172.16.0.31は別のコンポーネントのIPアドレスです。どちらのIPアドレスも範囲に入るため、ルールが適用されます。
ルールは双方向で機能します。この例のルールは、範囲を交換して192.168.0.1~192.168.0.255をターゲット範囲に、172.16.0.1~172.16.0.255をソース範囲にした場合に指定したコンポーネントにも適用されます。
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任意のコンポーネントにルールを定義できます。これには、ソース範囲とターゲット範囲に1つのIPアドレスを指定します。 |
ネットワークルールの作成
ネットワークルールはバックアップサーバーレベルで作成する必要があります。詳細については、「トラフィックスロットリングの有効化」および「データ暗号化の有効化」を参照してください。
Veeam Backup & Replicationには、パブリックネットワーク間で転送されるトラフィック向けに事前に定義されたルールがあります。詳細については、「インターネットルールの調整」を参照してください。
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ルールをバックアッププロキシ向けに作成した場合、それが適用されるかどうかを確認できます。これには、バックアッププロキシウィザードの[トラフィックルール]ステップを開きます。このルールはルールのリストに含まれているはずです。 |