ユーザーキー

ジョブの暗号化を有効にする際に、このジョブによって処理されるデータを保護するためのパスワードを定義し、そのパスワードのヒントも定義する必要があります。パスワードおよびヒントは、ジョブ設定内に保存されます。Veeam Backup & Replicationはこのパスワードに基づいてユーザーキーを生成します。

ユーザーキーにより、ジョブレベルでデータが保護されます。暗号化階層で、このユーザーキーはバックアップチェーン内のすべてのリストアポイントのストレージキーを暗号化します。

ユーザーキー 

暗号化の処理中に、Veeam Backup & Replicationはパスワードのヒントを暗号化ファイルに保存します。ファイルを復号化する際に、Veeam Backup & Replicationは、ユーザーが入力する必要のあるパスワードのヒントを表示します。パスワードを入力すると、Veeam Backup & Replicationはパスワードからユーザー・キーを取得し、これを使用して暗号化ファイルのストレージ・キーを解除します。

セキュリティのベストプラクティスに従って、暗号化ジョブのパスワードを定期的に変更する必要があります。ジョブのパスワードを変更する場合、Veeam Backup & Replicationは新しいユーザー・キーを作成し、それを使用してバックアップ・チェーンの新しい復元ポイントを暗号化します。

ユーザーキー重要!

ジョブのパスワードセットを常に記憶しておくか、またはこれらのパスワードを安全な場所で保管してください。パスワードをなくしたり、忘れてしまったりした場合は、Veeam Backup Enterprise Managerにリクエストを送信して、バックアップ・ファイルからデータを復元することができます。詳細については、「パスワードを使用しない復号化のしくみ」を参照してください。