ライセンス

Veeam Backup & Replicationを使用するには、ライセンスキーを取得してバックアップサーバーにインストールする必要があります。ライセンスキーをインストールしない場合、この製品はVeeam Backup & Replication Community Edition(無償版)として動作します。詳細については、「Veeam Backup & Replication Community Edition」を参照してください。

VeeamからVeeam Backup & Replicationへのライセンス付与には、インスタンス単位とソケット単位という2つの方法があります。

インスタンスライセンスとソケットライセンスの両方を使用できます。詳細については、「ライセンスの統合」を参照してください。

インスタンスライセンス

Veeam Backup & Replicationには、インスタンス数を単位としてライセンスを付与できます。インスタンスは、仮想、物理、またはクラウドベースのワークロードの保護に使用できる単位(またはトークン)です。詳細については、「Veeamライセンスポリシー」を参照してください。

Veeam Backup & Replicationで保護する予定のワークロードに見合ったインスタンスの合計数で、ライセンスを取得する必要があります。

過去31日間に処理されたワークロードは、保護されているとみなされます。保護対象のすべてのワークロードに、ライセンス範囲内のインスタンスが使用されます。1つのワークロードに必要なインスタンスの数は、ワークロードのタイプ、および製品のエディションによって異なります。

このライセンスモデルでは、保護する予定のワークロードのタイプを事前に把握していなくても、一定数のインスタンスを含むライセンスを取得できます。必要が生じたときに、保護対象のワークロードに対してインスタンスを取り消し、ワークロードのタイプを問わず他のワークロードの保護にそれらを再使用できます。

Veeam Backup & Replicationは、保護対象のワークロードに使用されたインスタンスを継続的に追跡します。使用されているインスタンスの数がライセンスの制限数を超えた場合は、Veeam Backup & Replicationコンソールを開いたときに、Veeam Backup & Replicationで警告メッセージが表示されます。詳細については、「ライセンス制限数の超過」を参照してください。

次の点にご注意ください。

  • VMテンプレートは保護対象のVMとみなされるため、それらにはライセンスインスタンスが使用されます。
  • バックアップコピージョブまたはテープジョブを使用して処理されたVMとNAS共有は保護対象のVMやNAS共有とはみなされないため、それらにライセンスインスタンスは使用されません。これらの種類のジョブでは、バックアップジョブを使用して既に保護されているVMおよびNAS共有に対して、さらに高いレベルの保護が提供されます。
  • スナップショットのみのジョブで処理されたVMは保護対象のVMとみなされるため、ライセンスインスタンスが使用されます。バックアップインフラストラクチャにストレージアレイを再追加した場合、Veeam Backup & Replicationは、これらのVMからインスタンスを取り消します。

ソケットライセンス

ソケットライセンスのモデルでは、保護対象ホストのCPUソケットの数を単位として、Veeam Backup & Replicationにライセンスが付与されます。詳細については、「Veeamライセンスポリシー」を参照してください。

ハイパーバイザーAPIによって報告される、マザーボード上のソケットごとにライセンスが必要です。

ライセンスは、ソースホスト、つまりバックアップまたはレプリケートするVMが配置されているホストにのみ必要です。レプリケーションジョブおよび移行ジョブのターゲットとなるホストには、ライセンスは必要ありません。

以前のバージョンのVeeam Backup & Replicationのために取得したソケットライセンスを使用する場合、Veeam Softwareはその保有者のライセンス範囲に最大で6個のインスタンスを無料で追加します。これらのインスタンスを使用して、VMwareおよびHyper-V VMを除く(これらには仮想化ホスト上のライセンス付与されたCPUソケットによって対応可能)、どのタイプのサポート対象ワークロードでも保護できます。

ライセンス付与されたソケットの数が6個未満である場合は、ライセンス付与されたソケットの数と同数のインスタンスを使用できます。たとえば、ライセンス付与されたソケットの数が5個である場合は、5個のインスタンスを使用できます。ライセンス付与されたソケットの数が100個である場合は、6個のインスタンスを使用できます。

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