ステップ5:キャパシティ層の追加

ウィザードの[Capacity Tier]ステップで、キャパシティエクステントとして追加するオブジェクトストレージリポジトリを選択して、データの移動およびコピーのタイミングを指定します。

以下の点を考慮してください。

  • スケールアウトバックアップリポジトリにつき1つだけキャパシティエクステントを追加できます。
  • オブジェクトストレージリポジトリは、2つまたはそれ以上の異なるスケールアウトバックアップリポジトリの一部として同時に追加することはできません。
  • 選択したオブジェクトストレージにオフロードされたバックアップデータが含まれている場合、このデータをパフォーマンスエクステントと同期させるよう求められます。

詳細については、「キャパシティ層のデータの同期」を参照してください。

  • バックアップがインポートされたオブジェクトストレージは選択できません。

詳細については、「オブジェクトストレージバックアップのインポート」を参照してください。

キャパシティ層を構成するには、以下を実行します。

  1. [Extend scale-out backup repository capacity with object storage]チェックボックスを選択します。
  2. データをオフロードするオブジェクトストレージリポジトリを選択します。

このストレージが環境に事前に追加されているようにしてください。オブジェクトストレージリポジトリが構成されていない場合は、[Add]をクリックしてウィザードの関連するステップに従います(「オブジェクトストレージリポジトリの追加」を参照)。

  1. [Window]をクリックして、データのオブジェクトストレージへの移動またはコピーを許可または禁止するタイミングを指定します。
  2. [Copy backups to object storage as soon as they are created]チェックボックスを選択して、新しいバックアップが作成され次第、そのバックアップをコピーします(「キャパシティ層へのバックアップのコピー」を参照)。

このオプションを選択すると、いずれかのパフォーマンスエクステントに既に存在するすべてのバックアップファイルをコピーするか、または最近作成されたバックアップファイルのみをコピーするかのいずれかを求められます。

[Latest]を選択した場合は、最新のアクティブなバックアップチェーンに属するバックアップファイルのみがそれぞれのパフォーマンスエクステントからコピーされます。[All]を選択した場合は、Veeam Backup & Replicationによって指定したエクステントのいずれかに存在するすべてのバックアップチェーンに属するすべてのバックアップファイルがコピーされます。

  1. [Move backups to object storage as they age out of the operational restores window]チェックボックスを選択して、非アクティブなバックアップチェーンをキャパシティエクステントに移動します(「キャパシティ層へのバックアップの移行」を参照)。

[Move backup files older than X days]フィールドで、運用リストア期間を指定して、パフォーマンスエクステント上の非アクティブなバックアップチェーンを期限切れと見なして、 キャパシティエクステントへの移動が必要となる期間を定義します。非アクティブなバックアップチェーンを作成した日にオフロードするように指定できる「0」が許容できる値であることに注意してください。

古いバックアップを移動する動作を上書きするには、[Override]をクリックし、[Move oldest backup files sooner if scale-out backup repository is reaching capacity]チェックボックスを選択して、スケールアウトバックアップリポジトリが到達した場合にデータを転送させるためのしきい値をパーセントで定義します。

  1. データを暗号化してオフロードするには、[Encrypt data uploaded to object storage]を選択して強力なパスワードを入力します。このオプションを選択すると、収集されたブロック全体がメタデータと一緒にオフロードされながら暗号化されます。

事前にパスワードを作成していない場合は、[Add]をクリックするか、[Manage passwords]リンクを使用して新しいパスワードを指定します。

ステップ5:キャパシティ層の追加 ヒント:

[Copy backups to object storage as soon as they are created ]オプションと[Move backups to object storage as they age out of the operational restores window]オプションを組み合わせることができます。(「キャパシティ層へのバックアップのコピー」を参照)。

ステップ5:キャパシティ層の追加 

キャパシティ層のデータの同期

オフロードされたバックアップデータを含むオブジェクトストレージリポジトリを、キャパシティエクステントとして追加すると、このデータと、スケールアウトバックアップリポジトリのパフォーマンスエクステントとの同期を促すメッセージが表示されます。

以下の点を考慮してください。

これらのファイルは、「キャパシティ層へのバックアップの移行」で説明されている通りに作成されます。

  • バックアップデータのダウンロード(同期)先エクステントは、利用可能なリソースに応じて、自動的に選択されます。
  • 実際のデータブロックはダウンロードされず、オブジェクトストレージにそのまま残ります。
  • 暗号化されたストレージを同期するときには、データの暗号化に使ったパスワードを正確に入力してください。

同期の完了後、オブジェクトストレージにある関連するバックアップファイルがインポートされたものとして使用可能になり、インベントリペインの[Object Storage (Imported)]ノードにある[Home]ビューに表示されます。

キャパシティ層のデータの同期

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