暗号化

Amazon S3バケットとAzure Blobストレージにあるバックアップは、Veeam Backup for AWSとVeeam Backup for Microsoft Azureで暗号化できます。さらに、その暗号化したバックアップのパスワードは毎日変更することができます。たとえばAmazon S3バケットには、10個のリストアポイントから構成されるリストアポイントがあり、各ポイントが異なるパスワードで暗号化されています。つまり、合計10種類の異なるパスワードが使用されているということです。

以前に使用した各パスワードを個別に提供せずに、このバックアップチェーンの各リストアポイントを復号できるようにするため、Veeam Backup & Replicationでは逆方向の階層的復号の機能を実装しています。

逆方向の階層的復号化では、最新のパスワードのみを提供して、以前に作成されたすべてのリストアポイントも復号化できるようにする必要があります。たとえば、A、B、Cという3つのリストアポイントがあるとします。ポイントAはパスワード1で、Bはパスワード2で、Cはパスワード3でそれぞれ暗号化されています。この方法では、ポイントCのパスワードさえわかれば、C、B、Aのポイントを復号できるのです。

暗号化されたバックアップでデータの復元操作を実行する場合、New External Repositoryウィザードでこれらのバックアップのパスワードを入力する必要があります。

  • [Veeam Backup for AWSの場合] ウィザードの[Bucket]ステップ。
  • [Veeam Backup for Microsoft Azureの場合] ウィザードの[Container]ステップ。