ジョブの優先順位

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    バックアップインフラストラクチャのリソースは限られています。必ず、最も重要なジョブに最初に空き容量が割り当てられるようにして、信頼性の高いデータ保護を提供するために、Veeam Backup & Replicationでは、異なるジョブにリソースを割り当てるための優先順位のシステムが使われています。

    Veeam Backup & Replication内のリソーススケジューラは、ジョブの優先順位付けと空き容量の割り当てに、いくつかのステージを用意しています。

    1. Type — 最初のステージです。空き容量を待っているジョブの優先順位を、リソーススケジューラがジョブの種類に基づいて割り出します。
    1. Backup restore jobs — この種類のジョブの優先順位が最も高く(800)、最初にシステムリソースが割り当てられます。
    2. Continuous data protection jobs — 優先されるジョブです(700)。
    3. SnapshotDeleter jobs — 優先されるジョブです(600)。
    4. Quick backup jobs — 優先されるジョブです(500)。
    5. High priority jobs — [High priority]オプションが有効化されたジョブは優先されます(400)。[High priority]オプションは次のジョブに対して有効化できます:バックアップジョブ、レプリケーションジョブ、バックアップサーバーが管理しているエージェントジョブ、ファイル共有のバックアップジョブ。
    6. Regular backup and replication jobs — 優先されるジョブです(300)。
    7. Backup copy jobs — 優先されるジョブです(200)。
    8. Archive jobs — このジョブの優先順位が最も低く(100)、システムリソースを最後に割り当てられます。
    1. Priority — 2番目のステージです。リソーススケジューラは最初のステージの各種類のグループ内で、開始方法に基づいてジョブの優先順位を割り出します。
    1. Scheduled VSS proxy jobs — 設定済みのジョブスケジュールがあり、VSSプロキシを使用しているジョブです。グループ内で最も優先順位が高いジョブ(40)で、最初にシステムリソースが割り当てられます。
    2. Scheduled jobs — 設定済みのジョブスケジュールのあるジョブは、グループ内で優先されます(30)。
    3. Manually started VSS proxy jobs — VSSプロキシを使用している手動で開始されたジョブは、グループ内で優先されます(20)。
    4. Manually started jobs — 手動で作成されたジョブは、グループ内で最も優先順位が低く(10)、システムリソースが最後に割り当てられます。
    1. Start time — 種類と優先順位が同じジョブでは、早く開始されたジョブから先にリソースが割り当てられます。

    特定のジョブの種類と優先順位は、サービスログで確認できます。ログの詳細については、「ロギング」を参照してください。