I/O 設定の指定

データ処理設定を指定することができます。

次の点にご注意ください。

  • [Enable storage latency control]オプションはVeeam Universal Licenseに含まれています。従来のソケットベースライセンスを使用する場合は、Enterprise以上のエディションが必要です。
  • [Set custom thresholds on individual datastores]オプションはVeeam Universal Licenseに含まれています。従来のソケットベースライセンスを使用する場合は、Enterprise Plus Editionが必要です。
  • [Enable storage latency control]オプションはvVOLs/vSANストレージに対応していません。

データ処理設定を指定するには、次の手順を実行します。

  1. メインメニューで、[General Options]を選択します。
  2. [I/O Control]タブをクリックします。
  3. VMが格納されている本番ストレージのI/O負荷を制御するには、[Enable storage latency control]チェックボックスを選択します。ストレージレイテンシ制御を有効にすると、データ保護および災害復旧アクティビティの間、Veeam Backup & Replicationにより本番データストアのストレージ読み取りレイテンシが監視されます。ストレージレイテンシを監視するために、Veeam Backup & Replicationでは、VMが格納されているハイパーバイザーのリアルタイムのメトリックスが使用されます。デフォルトでは、ハイパーバイザーからのメトリックスは20秒ごとに収集されます。これらの設定はVMware vSphereから継承されます。

次の2つのしきい値を指定します。

    1. [Stop assigning new tasks to datastore at]フィールドで、Veeam Backup & Replicationが、データストアをターゲットにしたボリュームレベルバックアップジョブを構成した場合のみです。
    2. [Throttle I/O of existing tasks at]フィールドで、Veeam Backup & Replicationが、データストアをターゲットにしたボリュームレベルバックアップジョブを構成した場合のみです。このデータストア のI/Oレイテンシがこの値に達すると、このデータストア を使用するVeeamデータムーバーでのデータ取得または書き込みの速度が低下します。

[Stop assigning new tasks to datastore at]フィールドの値は、[Throttle I/O of existing tasks at]フィールドの値より大きくすることはできません。

I/O設定の指定 注:

ストレージレイテンシ制御オプションを有効にすると、Veeam Backup & Replicationは40~60秒のタイムオフセットにより、同じデータストアにあるVMディスクの処理を開始します。このオフセットにより、Veeam Backup & Replicationではデータストアでの現在のI/O負荷を評価することができます。たとえば、2枚のディスクを備えたVMを処理するジョブを開始した場合、Veeam Backup & Replicationでは最初のVMディスクの処理を開始し、データストアでのI/Oワークロードの評価のために40~60秒待ってから、2枚目のVMディスクの処理を開始します。

この動作にご注意ください。同じデータストアにある複数のVMディスクを処理するジョブが同時に開始されるようスケジュールする場合、ジョブのパフォーマンスは低下します。

I/O設定の指定 

仮想インフラストラクチャ内の各ストレージのI/Oレイテンシ制限を個別に設定することができます。

各ストレージのI/Oレイテンシ制限を個別に設定するには、次の手順を実行します。

  1. メインメニューで、[General Options]を選択します。
  2. [I/O Control]タブをクリックします。
  3. [Configure]をクリックします。
  4. [Add] > [Datastore]をクリックして必要なデータストアを選択し、[OK]をクリックしてストレージリストに追加します。
  5. 追加したデータストアをリストから選択し、[Edit]をクリックします。
  6. 次に、 データストアのI/Oしきい値を上記の説明に従って指定します。

I/O設定の指定