インデックス

クラウドストレージプロバイダーから課されるコストベースの操作の数を減らし、オブジェクトストレージへデータを移動またはコピーする際にネットワーク経由で送信されるトラフィックの量を減らすために、Veeam Backup & Replicationはインデックスを使用します。

インデックスの性質を以下に示します。

  • インデックスは、オフロードセッションまたはコピーセッションごとに作成(またはアップデート)され、キャパシティ層に転送されているブロックのハッシュ値で構成されます。ハッシュは、バックアップファイル(.vbk、.vib、または.vrb)のメタ情報から取得されます。
  • インデックスは、パフォーマンス層にあるArchiveIndexディレクトリに保存されます。

その後、オフロードセッションまたはコピーセッションが行われるたびに、Veeam Backup & Replicationは、これらのインデックスを再使用して、キャパシティ層に転送されようとしている新しいブロックが以前にオフロードされていないかどうかを検証します。検証では、既存のインデックスのハッシュと、転送されるブロックのハッシュが比較されます。

  • マシン単位の方法を使用して作成されたバックアップの場合、インデックスは、バックアップチェーンごとに構築され、他のバックアップチェーンへの相互参照を持つことはできません。単一のストレージとして作成されたバックアップの場合、インデックスは、バックアップ全体に対して構築されます。
  • インデックスは、バックアップチェーンが変更されるたびにアップデートされます。

たとえば、保持ポリシーのしきい値により一部のデータが削除されたり、ユーザーが手動でデータを削除したりすることがあります。どちらの場合も、一貫性を維持するため、次のオフロードまたはコピーセッションが正常終了したときに、インデックスは変更されます。

インデックスの構築後、再度データをオフロードできるようになるまで、Veeam Backup & Replicationは24時間待機する必要があります。これは、Amazon S3の結果整合性モデルへの準拠のために必要になります。

ArchiveIndexディレクトリ構造

Veeam Backup & Replicationはインデックスを作成するときに、各エクステント上に、次のディレクトリ構造を作成し維持します。

インデックス 

ディレクトリ

説明

ArchiveIndex

インデックスを保持するためのルートディレクトリ。

<バックアップID>

バックアップファイル内のオブジェクトが含まれます。

<バックアップID内のオブジェクト>

バックアップファイル内のオブジェクトの識別子。

  • バックアップがマシン単位の方法で作成された場合、各VMはそれ固有のディレクトリに配置されます。
  • バックアップが単一ストレージとして作成された場合は、すべてのVMが一意のディレクトリに配置されます。

stg_index

オフロードされたバックアップファイルのインデックスが含まれます(.vbk.vib、または.vrb)。

index_data.vbk

インデックスファイルに保存されているハッシュ値に関するメタ情報が含まれます。

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