単一ホストの仮想ラボの制限事項

VMレプリカが異なるホストに配置されている場合は、単一ホストの仮想ラボの設定(基本的または高度)を使用できません。単一ホストの仮想ラボでは、設定上特定の制限がある、標準のvSwitchを使用します。

仮想ラボを作成または編集する場合、Veeam Backup & Replicationでは、仮想ラボ内の分離されたネットワークごとに新しいポート・グループを作成します。分離されたネットワーク内のすべてのVMは、このポートグループに追加されます。このような設定は、標準のvSwitchを介して仮想ラボ内の分離されたネットワークを流れるトラフィックを区別する上で役立ちます。

ただし、標準のvSwitchには、1つのESXiホストに「限定」されるという制限があります。標準のvSwitchは特定のESXiホストで設定され、この設定(ポートグループの情報など)は、vSwitchが設定されるESXiホストに保存されます。仮想環境内の他のESXiホストは、この情報にアクセスできません。

単一ホストの仮想ラボの制限 

このため単一ホストの設定は、すべてのVMレプリカが同じESXiホストに登録されている場合に限り使用できます。単一ホストの仮想ラボで、異なるESXiホストに登録されたVMレプリカを検証しようとしても、ポートグループが異なるVM同士が互いを「確認」して通信し合うことはできません。

この制限を克服して異なるESXiホストに登録されたVMレプリカを検証するには、「高度な複数ホストの仮想ラボ」を使用します。