削除されたアイテムの保持ポリシー

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    状況によっては、Veeam Backup & Replicationでバックアップ・ジョブを構成して実行した後、仮想インフラストラクチャまたはバックアップ戦略で何かを変更したくなることがあります。たとえば、仮想インフラストラクチャから一部のマシンを削除することも、それを別の場所に移動することもできます。また、ある程度の時間にわたり既に実行されているジョブから、一部のマシンを除外することもできます。

    削除されたアイテムの保持ポリシーは、マシン単位のバックアップファイルオプションによって機能が異なります。詳細については、「マシン単位のバックアップファイル」を参照してください。

    • [マシン単位が有効の場合] 削除されたアイテムの保持ポリシーを有効にすると、Veeam Backup & Replicationはバックアップジョブによって処理されなくなったマシンのデータをバックアップリポジトリから削除します。
    • [マシン単位が無効の場合] 削除されたアイテムの保持ポリシーを有効にすると、Veeam Backup & Replicationは削除されたアイテムに関するデータをバックアップジョブとVeeam Backup & Replicationデータベースから削除します。削除されたマシンの保存済みブロックは、リポジトリに残ります。削除されたマシンの保存済みブロックは、リストアポイントの保持制限に達した場合、またはコンパクトフルバックアップオプションによって削除されます。

    削除されたアイテムデータの保持ポリシーは、バックアップジョブのレベルで設定します。バックアップジョブ設定で、[Remove deleted items data after]オプションを有効化し、削除されたアイテムのデータをバックアップリポジトリに保持すべき期間を指定する必要があります。

    次の点にご注意ください。

    • 削除されたアイテムデータの保持ポリシーは、注意して使用する必要があります。不測のデータ損失を防止するため、保持ポリシーを3日以上に設定することを強くお勧めします。
    • [Remove deleted items data after]オプションを使用すると、削除または除外したアイテムのデータを制御できます。さらに、Veeam Backup & Replicationは、一般的な保持ポリシー・ルールを適用して、バックアップ・チェーンに必要な数のリストア・ポイントを維持します。詳細については、「保持ポリシー」を参照してください。

    削除されたアイテムの保持ポリシー 

    削除されたアイテムの保持ポリシーのしくみ

    削除されたアイテムデータの保持ポリシーをバックアップジョブ設定で有効化すると、Veeam Backup & Replicationは次のアクションを実行します。

    1. ジョブのすべてのマシンが[Success]ステータスで処理された場合、Veeam Backup & Replicationはバックアップジョブセッションの終わりに、バックアップ内のマシンのリストを取得します。
    2. Veeam Backup & Replicationは、バックアップ内のすべてのマシンについて構成データベースをチェックして、[Success]ステータスで完了した最新のバックアップジョブセッションの日付を取得します。
    3. Veeam Backup & Replicationは、バックアップ内のいずれかのマシンが次の条件を満たすかどうか確認します。
      • 最近N日間、そのマシンの成功したバックアップがない。
      • 最近N日間、そのマシンの破損したバックアップがない。

    ここでNは、[Remove deleted items data after N days]設定で指定した日数です。

    1. あるマシンで両方の条件が真の場合、Veeam Backup & Replicationはバックアップからこのマシンのデータを削除します。マシン単位が無効である場合は、これでバックアップリポジトリの空き領域が増えることはありません。この空き領域は上書き可能であるとしてマークされ、後続のジョブセッションまたはフルバックアップファイルコンパクト化操作の間に削除されます。

    例1

    2つのVMのバックアップジョブを作成し、削除されたアイテムの保持ポリシーを5日に設定したとします。バックアップジョブは1日1回、計7回実行され、次のようにVMを処理しました。

    • VM 1は、すべてのジョブセッションで正常に処理されました。
    • VM 2は、1回目 および2回目 のバックアップジョブセッションでは正常に処理されました。3回目 のジョブセッションの前に、VM 2はジョブから除外され、それ以降のジョブセッションでは処理されませんでした。

    8回目のジョブセッションで、Veeam Backup & ReplicationVM 2のデータをバックアップリポジトリのバックアップから削除します。最近5日間、VM 2に対して成功したバックアップも破損したバックアップもないからです。

    削除されたアイテムの保持ポリシー 

    例2

    2つのマシンのバックアップジョブを作成し、削除されたマシンの保持ポリシーを5日に設定したとします。バックアップジョブは1日1回、計7回実行され、次のようにマシンを処理しました。

    • VM 1は、すべてのジョブセッションで正常に処理されました。
    • VM 2は、1回目 および2回目 のバックアップジョブセッションでは正常に処理されました。3 回目のジョブセッション以降、たとえばマシンデータ転送中の停電のため、VM 2を処理できませんでした。

    8回目のジョブセッションで、Veeam Backup & ReplicationVM 2のデータをバックアップリポジトリのバックアップから削除しません。最近5日間、正常に作成されたVM 2のバックアップはありませんが、Veeam Backup & Replicationは、構成情報データベースに、最近5日間のVM 2の破損したバックアップに関する情報が含まれていることを検知します。

    削除されたアイテムの保持ポリシー 

    削除されたアイテムの保持ポリシーの制限事項

    [マシン単位が有効の場合] 削除されたアイテムの保持ポリシーは、制限なしで機能します。

    • [vCDバックアップジョブの場合] 削除されたアイテムの保持ポリシーを適用するため、Veeam Backup & ReplicationはvApp内のマシンではなく、このvApp自体で作成されたバックアップをチェックします。このため保持ポリシーは、ジョブでvApp全体のバックアップの作成が停止された場合にのみ適用されます。

    関連トピック

    バックアップジョブの作成