パフォーマンスボトルネック

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    バックアップアプリケーションでは大量のデータが処理されるため、データフローが効率的で、バックアッププロセスに関係するすべてのリソースが最適に使用されることが重要です。 Veeam Backup & Replicationでは、データフローの効率に関する高度な統計を利用できるため、データ転送プロセスのボトルネックを特定できます。

    Veeam Backup & Replicationは、VMデータをサイクル単位で処理します。すべてのサイクルに多数の段階が伴います。

    1. ソースからのVMデータブロックの読み取り
    2. バックアッププロキシでのVMデータの処理
    3. ネットワーク経由でのデータ転送
    4. ターゲットへのデータの書き込み

    1つのデータ処理サイクルが完了すると、次のサイクルが開始されます。そのため、VMデータは「データパイプ」を移動します。

    パフォーマンスボトルネック 

    データパイプの効率を検証するために、Veeam Backup & Replicationは統合的なシステムとして動作するデータフロー内のすべてのコンポーネントのパフォーマンスを分析し、ソース側とターゲット側の主な要素を評価します。 Veeam Backup & Replicationは、データパイプ内の次の箇所をチェックします。

    1. ソース — ソースストレージからデータを取得するソースディスクリーダーコンポーネント。
    2. プロキシ — VMデータを処理するバックアッププロキシコンポーネント。
    3. ソースWANアクセラレータ — ソース側に展開されるWANアクセラレータ。WANアクセラレータ経由で実行されるバックアップコピージョブとレプリケーションジョブに使用。
    4. ネットワーク — バックアッププロキシから処理済みのVMデータを取得し、ネットワーク経由でバックアップリポジトリまたは別のバックアッププロキシに送信する、ネットワークキューライターコンポーネント。
    5. ターゲットWANアクセラレータ — ターゲット側に展開されるWANアクセラレータ。WANアクセラレータ経由で実行されるバックアップコピージョブとレプリケーションジョブに使用。
    6. ターゲット — ターゲットディスクライターコンポーネント(バックアップストレージまたはレプリカデータストア)。

    これらの箇所のリソース使用レベルは、パーセントで評価されます。このパーセントで、ジョブの実行中にコンポーネントがビジー状態になる時間が定義されます。効率的なデータフローでは、データパイプのいずれの箇所にもレイテンシがなく、すべてのコンポーネントがほぼ同じ時間動作することを前提としています。

    いずれかのコンポーネントが効率的に動作していない場合、データパスにボトルネックが生じる可能性があります。他のコンポーネントがアイドル状態になって、データが転送されるのを待機している間も、非効率なコンポーネントは常に動作することになります。その結果、データフロー全体がデータパス内の最も遅い箇所のレベルにまで減速し、全体的なデータ処理時間が長くなります。

    データ・パス内のボトルネックを特定するために、Veeam Backup & Replicationはワークロードの最も大きいコンポーネント、つまり、ほとんどのジョブ時間を動作しているコンポーネントを検出します。たとえば、低速のストレージデバイスをバックアップリポジトリとして使用しているとします。VMデータがソース側のSANストレージから取得されて高速リンクで転送される場合でも、VMデータフローはバックアップリポジトリで低下します。バックアップリポジトリは能力を超える速度で転送データを利用しようとし、他のコンポーネントはアイドル状態のままになります。その結果、バックアップリポジトリがジョブ時間の100%動作する一方で、他のコンポーネントはたとえば60%のみ動作する可能性があります。Veeam Backup & Replicationでは、このようなデータ・パスは非効率と見なされます。

    ジョブのボトルネック統計は、ジョブセッションデータに表示されます。ボトルネック統計は、必ずしもバックアップインフラストラクチャに問題があることを示しているわけではありません。データパス内の最も弱いコンポーネントを示します。ただし、ジョブのパフォーマンスが低いと思われる場合は、ボトルネックを取り除く措置をいくつか試すことができます。たとえば、前述の場合では、バックアップリポジトリの同時実行タスクの数を制限できます。

    パフォーマンスボトルネック 

    ボトルネックとしてのスロットリング

    データ・パイプ内の主な箇所に加えて、Veeam Backup & Replicationでは、ボトルネックとしての調整がレポートされる場合があります。これは、次の場合に発生する可能性があります。

    • バックアップリポジトリの読み取りと書き込みのデータ速度を制限している場合、バックアップリポジトリがボトルネックになる可能性があります。 Veeam Backup & Replicationによって、ボトルネック統計にスロットリングがレポートされます。
    • ネットワークスロットリングルールをセットアップした場合、ネットワークがボトルネックになる可能性があります。 Veeam Backup & Replicationによって、ボトルネック統計にスロットリングがレポートされます。